日本体育大学 女性アスリート競技力向上プロジェクト

コンディショニングの基礎知識CONDITIONING

女性アスリート特有の健康障害
Vol.3

月経前症候群(PMS)はなぜ起きる?

女性ホルモン増加の影響で、月経前の1週間に不快な症状が

月経前になるとイライラしたり怒りっぽくなったり、頭痛やめまいなどの不快な症状に悩まされることを月経前症候群(PMS)といいます。

 

中でも重度の抑うつ状態や攻撃性などの精神状態が強く出る場合は、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれます。

 

不快な症状は、月経の3~10日前から始まり、月経が始まると改善する という特徴があります。

 

原因ははっきりわかっていませんが、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが、この期間に激しく増減することが不調を引き起こしているようです。

 

アスリート特有の健康障害にPMSがかかわっている

 

ある調査では、体育会系所属の大学生アスリートの44.3%がPMSに気づいており、重症度が高いことが分かりました。

 

中でも「強い不安」や「過食」の症状が重いという傾向がありますが、これは女性アスリート特有の気質や環境に加えて、ホルモンの変化など多くの要因がかかわっていると指摘されています。

PMS対策の第一歩は、基礎体温を測って月経周期を把握すること。同時に月経前の体調を確認し、 トレーニング内容を調整するといいでしょう。

 

下記のチェックシートで、PMSの可能性がないか確認してみてください。薬物治療としては、低用量ピル(OC・LEP)が有効とされています。

出典:「女性アスリートの教科書」P56– 57より(須永美歌子著・主婦の友社)